性格と運命を支配する宿命星、10のキャラクター
さきに宿命星を知るだけで自分の性格や運命がわかると書きましたが、これは「比肩星」「劫財星」「食神星」「傷官星」「偏財星」「正財星」「偏官星」「正官星」「偏印星」「印綬星」の10種類に分かれ、それぞれが特徴的なキャラクターを持っています(たとえば西洋占星術では「星座」、算命学では「中心星」などというように、宿命星はその人自身を表す星だと考えればわかりやすいでしょう)。
「比肩星」はプライドが高く、独立心も強いタイプ。自分の力で道を切り開いていく行動力のある星です。ただ、この星の影響が強く出すぎると、頑固な面が加わります。自分の意見を通すのに躍起になって「気がついたらひとり」などということにもなりかねません。お金に関しては、損をしてもあまり気にしないタイプなので、貯蓄などは苦手です。
「劫財星」は意志が強くプライドも高いのですが、融通の利かない比肩とは違い、臨機応変な人付き合いができます。強く自己主張をするわけではないのに、いつの間にか自分の思った方向に相手を向かわせる交渉力があります。
「食神星」は、親の財産を受け継いだりして、一生を通じて衣食住に困らないタイプです。ロマンチストで楽天的、包容力もあります。わがままなところもありますが、憎めない得な性格です。
「傷官星」は一匹狼で、ひとりこの道を行くといったタイプです。聡明で頭の回転が速く、人並みはずれた才能を発揮することもあります。その分、個性が強く、好き嫌いが激しいので、自分の意に添わない人は最初から相手にしません。
「偏財星」はとてもすぐれた金銭感覚を持っています。投資したり逆に出資を仰いだりするタイミングも絶妙で、ビジネスでも成功する人です。また、人の世話をすることをいとわない、ボランティア精神にあふれた面もあります。
「正財星」は正義感が強い人。また不動産などをうまく運用して、しっかりした財産を築くタイプで、社会的な成功、名誉、信用なども手にする人です。たまにお酒や異性でハメをはずして失敗することもあるので注意が必要です。 「偏官星」は自分を慕って頼んでくる相手には、嫌といえないタイプです。内面は頑固で、激しい気性の持ち主でもあり、その頑固さから名声を得ることもあります。一方で、すぐれた直観力の持ち主で、一芸に秀でる暗示もあります。
「正官星」は血統正しいサラブレッドにたとえられ、才能豊かで、社会的な成功、信用と名誉を獲得する人です。ただ、この星の影響が強く出すぎると、体面ばかりを気にするようになります。
「偏印星」はタレントやサービス業、作家など、人気稼業で才能を発揮するタイプです。ただ、偏った才能が突出すると、いわゆる”変わり者”といった傾向を示すのも偏印の特徴です。
「印綬星」は性格が穏やかで、思慮深く社会的信望を得るタイプで、仕事での成功が期待できる人です。お金に苦労することもないでしょう。
また、比肩星と劫財星、食神星と傷官星、正財星と偏財星、正官星と偏官星、印綬星と偏印星はそれぞれきょうだい関係にある星で、基本的な部分は似ているのですが、あとにくる星のほうが型破りな性格になります。
たとえば「偏財」はお金の出入りが激しく、それでもなんとなく生活に困ることはない性格なのに対し、「正財」は冒険を嫌い、着実にまじめにお金を貯めていくタイプといえます。
ところで、他の占いと違って四柱推命が確実なのは、同じ「比肩」を宿命星に持つ人でも、その人がそれ以外にどのような星を持っているかによって、性格が微妙に変わるからです。つまり「比肩」の人だからといって、すべての人が「プライドが高く負けず嫌い」というわけではありません。他柱の宿命星に「正財」を持っていれば、「普段はおとなしいけれど、いざというときは手がつけられないほど自分を主張する」などということになるわけです。
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